12月の冷えと疲労が“慢性痛”を作る前に。いま整えておきたい理由

12月に入り、気温が一気に下がりました。それに伴い、首こり・肩こり・腰の重さ・膝の違和感といった相談が一気に増えています。「寒くなったから仕方ない」と片付けてしまいがちですが、実はこの時期の不調は、単なる冷えだけが原因ではありません。

12月の身体には、主に3つの大きな負担がのしかかっています。

ひとつ目は「冷えによる血流低下」。
寒さを感じると血管は収縮し、身体の末端への血流が減少します。すると筋肉は硬くなり、関節の動きも悪くなっていきます。これが肩こり、腰痛、関節の違和感につながります。

ふたつ目は「自律神経の乱れ」。
寒暖差や日照時間の減少、そして年末特有の忙しさは、交感神経を優位にし続けます。リラックスモードに切り替わりにくくなり、睡眠の質が低下し、回復力が落ちてしまいます。夜しっかり寝ているつもりでも疲れが抜けないのは、この影響が大きいです。

三つ目は「無意識の緊張」。
寒いと人は自然と肩をすくめ、背中を丸める姿勢になりやすくなります。この姿勢は首・肩・腰・股関節に大きな負担をかけ、筋肉と関節の機能低下を引き起こします。姿勢が崩れることで、さらに血流や呼吸も悪くなっていきます。

この状態で年越しを迎えると、新年早々「身体が重い」「やる気はあるのに動けない」という状態になってしまうケースが非常に多いのです。

だからこそ、12月は“治す”というより「リセットする」ための大事な時期だと考えています。

アジャスト上野では、単に痛い場所だけを見るのではなく
・筋膜のつながり
・関節の位置関係(アライメント)
・呼吸と自律神経の状態
・動作のクセ

こうした全身のバランスを評価した上で施術と運動指導を行います。

鍼灸によって深部の緊張を取り、神経系を落ち着かせ、ファンクショナルトレーニングで正しい動きを再学習していくことで、「疲れにくい身体」「冷えにくい身体」へと変えていきます。

一年間頑張ってきた身体に、きちんと向き合う時間を持つことは、自分自身への最高の投資です。

軽くなった身体で新しい年を迎えたい方は、ぜひこの12月というタイミングを大切にしてください。